スルジン

 道場によって異なるでしょうが、琉球古武道の武器術は各種有りますが、最後の稽古科目は「スルジン」です。
師範クラスになって、稽古する武器術です。
武道館での演武でもお馴染みですが、他の古武道(剣術・薙刀術)でも、師範クラスの演武には、鎖を使ったものが披露されています。

 このスルジンの鎖の長さは、教本によっては、「五尺」や「六尺」・「九尺」などと記載されていますが、「一尋(ひとひろ)」が、一番使いやすい長さです。
一尋(ひとひろ) = 両手を左右に広げたときの長さ = 約身長

 この度、幾つか製作しました。
鎖の撚りで絡まないように、「撚り戻し付きスイベルスナップ」を取り付けたものと「撚り戻し」と「キーリング」を組み合わせたものを取り付けたものの2種類です。
取り付けた鎖は六尺ですが、それぞれの方の身長に合わせやすいように、また各自の好きな長さに変更できるように、スイベルスナップが付いています。
 なお、分銅が相手の武器に巻き付いたときに、自分の鎖に引っかけて、外れないように「返し」というものも付いています。
ただし、そのときのタイミングによっては、引っかからない時が多々あります。
また、相手の衣服に引っかけることもできます。