貴方の愛釵は、如何ですか?

貴方の愛釵は、如何ですか?
・サイズが適合していますか?
・重量は重くないですか?
・素早く逆手から順手に回転できますか?

A(柄の長さ):
逆手持ちしたときに、人差し指の先端が、柄頭に触れない程度が理想です。指が、柄の中に収まっていますか?
出過ぎていると、突きのときに危険です。
B(物打ちの長さ):
逆手持ちしたときに、肘より2~3cm程出るのが理想です。
それよりも短いと、上段受けのときに、肘に相手の武器が当たります。
C(翼の内側の長さ):
逆手持ちしたときに、親指が窮屈ではありませんか?あるいは、隙間が多くありませんか?
どちらも、逆手から順手に持ち替えて、裏打ちのときに、素早くできません。
居合道の「抜き打ちの一刀」のような、「瞬時の裏打ち」を素早くするには、少しの隙間の方が、スムーズにいきます。参考的な数値としては、S:40mm M:45mm L:50mmです。
D(翼の長さ):
長すぎると、引き手のときに、いつも遠慮ぎみに引くので、動作が小さくなります。
また、物打ち部分の、相手の武器を受ける部分が狭くなります。
一般的には約7cmの長さです。
E(1本の重量):
重すぎて、手首を痛めることのないようにしてください。
重いものは組手用。軽いものは形用として、2組の利用をお薦めします。
最近は、師範クラスや高齢者の方は、軽いものを選んでいます。

最近の製作品状況

千葉県在住のM氏は、稽古と歴史的研究に非常に熱心な方で、各種の釵を購入した後に、特製のトンファーと特製の卍釵を注文してくださいました。
それぞれの武器を、演武用と組手用に使い分けるのだそうです。