いつも当館のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
同様のお問い合わせをいただくことが増えてまいりましたので、こちらでもご回答させていただきます。
その昔、当館開設にあたり、釵を20組(40丁)の釵を購入しました。
それが、どれ一つも同じ重量の物は有りませんでした。
釵のバランスは、全く成り立っておらず、それぞれの角度は全て異なっていました。
どの2丁を組み合わせても、1組にはなりませんでした。
そこで、自分で製作することにしました。
井上元勝先生より頂いた釵。
井上空手道場で見聞した数々の古武器。
当時の先輩からの話やご指導。
参考文献・資料の勉強。
以上を参考にして、製作を始めました。
2丁1組の片方が出来て、もう片方を、それと全く同じ形状・重量に製作することの難しさを実感しました。
数々の失敗を体験して、ようやく商品になるようになりました。
しかし、その製作日数は約1週間掛かりました。
工具を新機種に替えても、製作の実働時間は極端には短縮できませんでした。
それでも、数々の製作をしている内に、何とか要領を掴むことができまして、
3日~4日で完成させることができるようになりました。
最低労働賃金で計算しても、金額では、大量生産をする企業には敵いません。
そこで、製作労賃を重視しない製作費用の計算にしました。
現在は、標準的サイズ・重量の範囲内の釵は、2丁1組・¥26,000―です。
それよりも、大型サイズや、更に重い釵は、追加料金がかかります。
通常は、「黒色仕上げ」と「銀色仕上げ」です。(金額は同じです)
古風・琉球風というのか、鉄錆を発生させての「茶色仕上げ」製作は、更に1週間の作業が必要です。(金額は、3,000ーの追加となります)
ご注文を頂き、納品するときは、必ず何等かのサービス品を同封して送ってきました。
「どうしても実物を見たい!」と言う方が居て、直接来られる方が居ります。
態々、脚を運んでくれたという思いで、そういう方には、何等かの古武器を1個差し上げていました。
その時に、数々の在庫の古武器を直接見て・手に触って・・・・
人格の変わる方がいらっしゃいます。
子供が玩具を欲しがるかのように、全てが欲しくなってしまうのです。
今後は在庫品をなくして、受注品のみの製作をします。