その昔、琉球の「唐手家」は他の「唐手家」から挑戦を受けたそうです。
「野試合」「掛け試合」というものです。
指定された場所に行きますが、その時に~~~
「もしかして、相手は複数かも?」「もしかして、武器を所持して来るかも?」
そういう懸念が生じました。
用心のために、外観からは見えない、小型・軽量の武器を隠し持って出かけた方も居たようです。
◎手に持つか、腰に差すか、相手に見えない程の、携帯可能な小型武器。
◎ジャックナイフのように、いきなり飛び出す武器。
◎二の腕に隠れて見えない武器。
◎繰り出すと、倍の長さになる武器。
◎遠心力を利用して、威力が出る武器。
そうして、身近な農具を改良して、武器としたそうです。
ヌンチャク・トンファー・鎌・釵等がその武器です。
最初から、「隠し武器」だったのです。
ですから、重い物は所持しなかったそうです。
武器となれば、大きい・重い、というほうが強力で威力がありますが、目的が異なるのです。
某会の大会規約では、男子は片方650g以上。女子は片方550g以上。と定められているそうです。
注文を受けますと、殆どの方が、自分の体重の100分の1程の重量を希望します。
しかし、それは若壮年層で、ある程度の年齢の方・師範級の方からは、「なるべく軽く」という依頼が圧倒的です。
因みに、某有名団体の理事長の依頼は、500gでした。
「そんなに細い釵でいいのですか?」と聞きますと、「ガツンと受けるのでは無くて、“流し”という技があるのだから、大丈夫。先端は、なるべく尖らせて欲しい」ということでした。
当館への問合せでは、「私の団体には、重量制限は無い」「大会には出場しない」「元々が隠し武器なのだ」
などのご意見もありまして、600gから650gの注文が殆どです。
最近は、約600gの希望者が多くなりました。