当館製作の釵には、「切り子形状の柄頭」が付いていますが、
それについての問い合わせがありましたので、説明します。
昭和40年代の、井上元勝先生や坂上隆祥先生の釵には、切り子形状の柄頭がありました。出版された書籍にも、その写真が載っています。
琉球古武術が普及して、釵が市場に出回った頃には、その形状は無くなりました。
殆どが丸形となりました。
それは、この部分の製作には、非常に手間暇が掛かるからです。
この切り子形状の柄頭によって、各自の釵のバランス調整をしていたものが、バランスを無視して、大量生産の安易さを選んだものと思われます。
昭和58年発行の 図解コーチ 護身杖道 鶴山晃瑞著 成美堂出版 に以下の内容が掲載されています。
参考になれば、幸いです。