ティンベーの製作

棒で突かれても、変形しないということで、5mmのアルミの板を使用して製作しました。
とても曲げることはできませんので、平板のままです。
サイズ 約50cm×34cm   重量 約1500g

釵の製作

久しぶりに大型の釵を製作しました。
岡山県のK氏(身長184cm、体重100kg)様からです。
中央の釵が、通常の当館の製作品です。

当館のバランス釵の使用法

2月26日に、武集館道場の収録のために、静岡第一テレビが収録に来館しました。
タレントの平野ノラさん・鳥越佳那アナウンサーに釵の持ち方を披露しました。
当館の釵は、バランスが良いので、簡単に回転するはずが、できません。
真横で、ゆっくりと見本を見せたのですが、無理でした。

3月13日の放映を見て、その原因に気がつきました。
彼女たちは、最初の持ち方から異なっていました。
「落としてはならない」と思ったのでしょうか?
元(もの打ちと翼との十文字部分)の部分を親指と中指でガッチリと挟み込んで
固定していました。何もしないこの時点で、余計な力を使っていました。
次に回転させようとして、中指と薬指を離すと、その反動で釵が揺れます。
「釵が落ちるのではなかろうか?」その不安が、また元の状態に戻るようで、
先ほどよりも更に強く握り直します。今度は中指と薬指も小指まで。
今度は、回転しようとして、その三本の指を解放するのが怖くなったようでした。

 バランス釵の使用法は、そうではないのです。
親指と人差し指の間のできるV形の場所に翼を乗せて、まるでヤジロベーのようにして、
薬指と小指の第Ⅰ関節あたりが、もう一方の翼に触れる程度に持ちます。
中指は遊んでいます。人差し指は柄の部分に軽く触れています。

 何も力は入っていません。手首の柔らかい方は、そのまま柄を握るように、3~4本の指が柄の反対側に指を回して、引っ張ります。回転します。
或いは、人差し指だけでも、同じことができます。

 さ~柔らかく持って、力まずに使ってみてください。

釵の製作

最近 女性からの注文が多々あります。
鉄棒に 鉛筆を削るような作業を 二日ほど続けます。
「どのような人が使うのだろうか」などと考えながら、作業をします。
女性となると、特に滑らかになるように気を遣います。
終われば、床には 雪が降ったかのように 黒い粉が積もります。

ティンベー

ティンベーといえば、亀の甲羅が 当たり前と思い込んでいたのですが、
沖縄伝統古武術・仲本政博著のティンベー(テンベェー)の項を読むと、
「亀の甲は、見た目は美しいが、実戦用には向かない。棒で突いたら一発で破壊されてしまう。亀甲は中間に背骨が通って強いが、背骨の外はみな脆い。亀甲の楯は装飾にしか使えない。」とある。

 ティンベーは、相手の武器攻撃を防ぐ。相手の体に当てて押す。相手の顔面に当てて相手の視野を塞ぐ。
これが目的の楯であるので、極端に大きい必要性もない。
今回、アルミの板で製作してみました。

約31cm×約44cm  約600g

釵の製作

当初は、身長・体重を聞いたりして、希望するサイズで製作していました。
ところが、体格の差があっても、殆どの方の釵は似たようなサイズでした。
失礼な話ですが、足の長さの差であって、上半身には大きな差がないことがわかりました。
そこで、当館の規格サイズを定めて製作をしていました。
そこで適合してくれた方には感謝します。
しかし、最近は、当館の規格サイズを、若干変えないと不都合な方も数名ございました。
そこで、希望のサイズを聞いて、それに合わせて製作することも始めました。
要するに、当初の頃の製作方法も行うということです。

最近、ご注文をされる方が希望することは、
・軽くする
・物打ち部分を短くする。
・翼の部分の幅を狭くする。
・物打ち部分の先端を尖らせる。
・バランスは、なるべく水平に近くする。
こういった内容が多くありました。

手裏剣の製作

最後の忍者といわれる甲賀流忍術14世藤田西湖の心月流手裏剣術がある。
その心月流手裏剣術で用いる本物の手裏剣を見せていただきました。
棒手裏剣であるが、ただ先端が尖っているのではなくて、先端部には独特の細工があって、魅力がありました。
長さ・太さ・重量・形状を記録しました。
早速 同じ物を製作しようと夢中になったら、56本が完成しました。

いつも釵の購入者には、必ず何かをプレゼントしているのですが、これもその内、無くなってしまうのかも・・・・・

ローチンの製作

「ティンベー術」は、「ティンベー」という楯で防御し、「ローチン」という短い槍で攻撃する。
基本技のなかに、「手裏剣投げ組み手」があります。
今回、短い槍のローチンだけを注文されました。
この手裏剣投げ(投擲)の稽古もしたいというのです。
ローチンには、刃先の形状が、よく演武で見るクリスマスツリーの形のようなもの、
槍の形のもの、青竜刀の形のもの。こういう3種類があります。
投擲をしたいというので、クリスマスツリー型と槍型の2種類を製作しました。

鉄甲について

今回の製作品

鉄甲の寸法
握り部分の長さが最重要です。

【突き】
(横から見る)

【突き】
(上から見る)

【鉄槌】
(横から見る)

【受け】
鉄甲は動かないで、手を広げるのみ

4本の指を若干広げれば、抜け落ちることはない

久しぶりに鉄甲を製作しました。
一定の長さで大量生産された鉄甲は、不都合が生じる。
というのは、鉄甲は、一度手を差し込んだら、その箇所から動くことはなく、
抜け落ちないために、4本の指を若干広げるだけなのです。
突きはこの位置・受けはこの位置というような、手の掌内で鉄甲を移動するというような、「一瞬の隙」をつくらない。
掴む部分の棒が長過ぎると、安定のために、親指で上から押さえる(鉄槌の持ち方)握り方をする方もあるが、その場合は、突きの威力が減少する。
 個人個人の手の大きさによって、サイズが異なるので、個人個人の手のサイズを測定して製作するオーダーメイド品となります。