釵の「切り子形状の柄頭」について

当館製作の釵には、「切り子形状の柄頭」が付いていますが、
それについての問い合わせがありましたので、説明します。

 昭和40年代の、井上元勝先生や坂上隆祥先生の釵には、切り子形状の柄頭がありました。出版された書籍にも、その写真が載っています。
琉球古武術が普及して、釵が市場に出回った頃には、その形状は無くなりました。
殆どが丸形となりました。
それは、この部分の製作には、非常に手間暇が掛かるからです。
 この切り子形状の柄頭によって、各自の釵のバランス調整をしていたものが、バランスを無視して、大量生産の安易さを選んだものと思われます。

 昭和58年発行の 図解コーチ 護身杖道 鶴山晃瑞著 成美堂出版 に以下の内容が掲載されています。
参考になれば、幸いです。


再び、二丁鎌の製作

その昔に、先祖が刀鍛冶に作らせた鎌が幾つもありました。
それは「鎖鎌」を連想させるような形状でありました。
刃が、真っ直ぐでした。
その鎌の刃を落として、琉球古武術の武器にしました。

それが、最近になって、熱心な琉球古武術の修行者二人に譲渡しました。
無くなると、寂しいもので、その復刻版を最近製作しました。
刃の厚み:約5mm・刃の長さ:約20cm・
柄の長さ:約40cm・重量:約450gです。

そして、今度は、刃の部分が丸みを帯びた形状のものを製作しました。
刃の厚み:約3mm・刃の長さ:約17cm・
柄の長さ:約40cm・重量:約400gです。
サイズとしては、大きな差はないが、若干軽くなっています。
これも、形演武と組手に利用できます。

サービス品の製作

 当館は、古武器製作のなかの、釵の製作が主になっています。 
大型工場と異なって、大量生産はできません。 
個人の工房ですから、ひとつひとつが手作りです。 
材料費と実労働時間分(最低労働賃金計算)の金額で、利益は含んでいません。 
それでも、当館の都合金額なので、購入者はどう思うのか? 

 倉庫内にある余った資材で、釵より手間が掛からずに製作できる武器もあります。 
それを、「サービス品」として、複数の武器購入者に提供するときもありますが、 数が限られています。 
ちなみに、釵は、懲りすぎているせいか、数日かかりますので、 サービス品とはなりません。 
そして、価格でサービスする武器もあります。 

 今回も、「サービス品」の「鉄パイプ製のヌンチャク」を製作しました。 
直径19mmのものです。 
先日、釵を購入された方に、サービス品として、贈りました。 

サービス品の製作

 当館は、古武器製作のなかの、釵の製作が主になっています。
大型工場と異なって、大量生産はできません。
個人の工房ですから、ひとつひとつが手作りです。
材料費と実労働時間分(最低労働賃金計算)の金額で、利益は含んでいません。
それでも、当館の都合金額なので、購入者はどう思うのか?

 倉庫内にある余った資材で、釵より手間が掛からずに製作できる古武器もあります。
それを、「サービス品」として、複数の古武器購入者に提供するときもありますが、
数が限られています。
ちなみに、釵は、懲りすぎているせいか、数日かかりますので、
サービス品とはなりません。
そして、価格でサービスする古武器もあります。

 今回も、「サービス品」の「鉄パイプ製のヌンチャク」を製作しました。
直径19mmのものです。
先日、釵を購入された方に、サービス品として、贈りました。

スルジンの追加製作

 熊本県の空手道師範のM氏や、千葉県のM氏のように、重い釵と軽い釵、その他の武器などを多数ご注文くださいました方々に、サービス用として、「スルジン」を製作して贈りました。そして、HPに「スルジン」を紹介しました。

そうしたところ、「師範ではないけれど・・・・・」「稽古したいのですが・・・・・」「欲しいのですが・・・・・」
などの問い合わせがありました。

 そこで、「スルジン」を追加製作し、販売することにしました。
今回は、「撚り戻し」と「キーリング」を組み合わせました。
鎖は約六尺(約1.82m)で取り付けてあるので、好みの長さに調節して利用できます。

貴方の愛釵は、如何ですか?

貴方の愛釵は、如何ですか?
・サイズが適合していますか?
・重量は重くないですか?
・素早く逆手から順手に回転できますか?



A(柄の長さ):


逆手持ちしたときに、人差し指の先端が、柄頭に触れない程度が理想です。指が、柄の中に収まっていますか?
出過ぎていると、突きのときに危険です。




B(物打ちの長さ):


逆手持ちしたときに、肘より2~3cm程出るのが理想です。
それよりも短いと、上段受けのときに、肘に相手の武器が当たります。




C(翼の内側の長さ):


逆手持ちしたときに、親指が窮屈ではありませんか?あるいは、隙間が多くありませんか?
どちらも、逆手から順手に持ち替えて、裏打ちのときに、素早くできません。
居合道の「抜き打ちの一刀」のような、「瞬時の裏打ち」を素早くするには、少しの隙間の方が、スムーズにいきます。参考的な数値としては、S:40mm M:45mm L:50mmです。




D(翼の長さ):


長すぎると、引き手のときに、いつも遠慮ぎみに引くので、動作が小さくなります。
また、物打ち部分の、相手の武器を受ける部分が狭くなります。
一般的には約7cmの長さです。




E(1本の重量):


重すぎて、手首を痛めることのないようにしてください。
重いものは組手用。軽いものは形用として、2組の利用をお薦めします。
最近は、師範クラスや高齢者の方は、軽いものを選んでいます。

最近の製作品状況

千葉県在住のM氏は、稽古と歴史的研究に非常に熱心な方で、各種の釵を購入した後に、特製のトンファーと特製の卍釵を注文してくださいました。
それぞれの武器を、演武用と組手用に使い分けるのだそうです。